理美容サロンの市場は一時コロナの影響も受けて落ち込みはしましたが、近年は回復・増加の傾向がみられます。
収入や働き方の面から、理美容サロンで働く人の中から、独立して自分の店を開業しようと考える人は少なくありません。
しかし、書類や手続きが多くて難しそう…と思いとどまってしまう方も多いのではないでしょうか?
ハードルが高そうな独立・開業も全体の流れが分かってしまえば、そう難しいものではありません。
今回は、ヘッドスパやリラクゼーションサロンの開業を考えている方に向けて、開業のロードマップを解説していきます。
出典:矢野経済研究所|理美容サロン市場に関する調査を実施(2022年)
開業準備|大まかな流れについて
開業までの大枠のステップは以下の通りです。
- ①資格やスキルの習得
- ②開業の方法を決める
- ③サービス内容・料金を決める
- ④サロンのコンセプト・ネーミングを考える
- ⑤開業場所(物件)を決める
- ⑥事業計画書の作成
- ⑦開業資金の用意
- ⑧物件の確定
- ⑨開業届の提出
- ⑩開業直前の準備
上記すべてを完了するために必要な期間は半年~1年を見ておくといいでしょう。準備期間をしっかり取ることで、開業後の安定経営にも繋がります。
ここからは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。
①必要な資格・技術を習得する
お客様に提供するメニューの土台になるものです。
永く続けるには、必ずリピートしてもらえる本格的な技術が必要です。それはただのリラクゼーションではなく、結果が出て、お客様が実感されることが大切。
そういった技術を、どこで学ぶかということは非常に重要で、センスにも関わってきます。
民間のヘッドスパスクールなど、認定資格が得られるものがあります。まずはサービスとして提供できるレベルの技術を身に付けるのがスタートラインです。
本格的に身体と頭のつながりを学べる、お客様が実感する技術を学べるのは今井式ヘッドスパアカデミーの特徴です。
今井式ヘッドスパアカデミーは、海外からの参加者もいらっしゃいます。5日間の実践は来日しディプロマを取得して技術を持ち帰ります。
ZOOMなどを活用して予習・座学はオンラインで一緒に学習でき、受講者様同士の交流も広がっています。
今井式ヘッドスパは世界へ向けて発信する確かな技術です。世界にお住いの多くの方に喜んでいただいています。
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日本国内において、シャンプー台を利用するサロンの場合、美容師免許も必要になるため注意が必要です。
※海外では不要な国もあります
美容師免許がない場合でも、ドライヘッドスパやリラクゼーションサロンの開業は可能ですので、自分が進みたい方向性にあったものを学んでいきましょう。
最近では、脱毛サロンにヘッドスパを組み込んで開業したり、男性向けというコンセプトで開業するなどもあります。
②開業の方法を決める
開業するといっても、方法はいくつかあります。
提供するサービスの話ではなく、開業タイプについての内容です。
◆店舗物件での開業
店舗物件を借りての開業です。
メリットとしては、自由に立地を選定できることや、エリア・ターゲットなどを定めて開業することができる点にあります。
◆自宅サロンを開業
自宅の一部などをサロンとして開業する方法です。
施術の内容は限られることもありますが、店舗物件を借りるよりも経費を抑えることができます。
◆レンタルサロン開業
レンタルサロンとは、オーナーが場所と設備を借りてサービスを提供することができるサロンです。
本業としての事業運営には不向きかもしれませんが、自分のタイミングで店をオープンできるため、予約が入るタイミングや、週末だけの開業など働き方の自由度が高いのがメリットです。
レンタルといってもタオルまでレンタル出来る場所、そうでない場所があるので注意が必要です。今井式ディプロマを取得した方には、タオルまでレンタルできる場所を紹介できます。
レンタルサロン開業を考えている方は是非お問い合わせください。
◆出張開業
顧客の要望に合わせて出張してサービスを提供する形式です。店舗に通うことが難しいお客様や、自宅でサービスを受けたいというお客様に最適な開業方法といえるでしょう。
その分、サービス提供に使う道具や設備などは持ち運びできる方法が必要となります。
◆フランチャイズ開業
すでにブランドが確立されているサロンなどの看板を借りて運営する方法です。未経験からでも集客やサービス内容のサポート・研修等が用意されていることがあるので安心できます。
フランチャイズの場合、加盟時にロイヤリティ(手数料)が掛かってきますので資金計画と合わせて検討しましょう。
今井式ヘッドスパは、海外、日本国内でフランチャイズ、インストラクターによる分校制度を行っています。
より多くの人に今井式ヘッドスパを受けていただくために、日々技術を伝授しています。
③サービス内容・料金を決める
お客様にどのようなサービスを提供するのかは、非常に重要です。
いくら綺麗な店舗を用意しても、提供するサービスに対してお客様が満足しなければ、店舗としての運営が成り立たなくなってしまいます。
店舗運営にかかる費用と、月にお越しになるお客様の数から逆算した料金とメニュー内容を設定していきましょう。
ヘッドスパ、ボディスパの場合、身体全身を使ってマッサージを行います。そのため、10分で最低1100円は頂けるような仕組みにすることをオススメします。
1人あたり1日に対応できるお客様には限りがあります。お一人お一人のお時間、値段と、次のお客様とのリセット時間も計算して考えてみましょう。
一人でサロンを開業する場合はシュミレーションが必要です。
料金を決めていくには、実際に運営しているヘッドスパの料金メニューを見るのも参考になります。
ぜひこちらを参考にしてみてください。
④サロンのコンセプト・ネーミングを考える
自分自身の店舗を運営していくにあたって、実現したい世界観や夢などがあると思います。
そういった想いを込めたコンセプト・ネーミングもいいでしょう。
オススメはやはり、名前からイメージがつきやすい事です。最近では「脳洗浄スパ」「呼吸スパ」などが人気ですね。
お客様にとってどのようなお店でありたいか、どのような価値を提供していきたいかといった視点からコンセプトを決めていってもいいでしょう。
⑤開業場所(物件)を決める
次は、どのエリアで開業するかエリアを決めていきましょう。これはコンセプトなどの決定と多少順番が前後しても問題ありません。
むしろ土地柄から来るイメージなどもあるかもしれませんので、そういったものを加味してもOK。
開業場所については、人通りの多さは直接集客に直結するため、駅からのアクセスなどは要チェックです。また、ご予約いただいたお客様が迷わずにスムーズに店舗まで辿り着けるかどうかといった点も確認しておきましょう。
暗い路地裏にあったり、雑居ビルの中など、清潔感に欠ける物件は避けた方が無難です。また、飲食店が近くにあり、サロンまでにおいが漂ってこないかといった点にも気を付けて場所(物件)を選んでいきましょう。
⑥事業計画書の作成
事業計画書とは、あなたが開業後に行っていくビジネスの全体像から数値計画まで説明をするための計画書です。
大枠としては以下の内容で構成されます。
必ずしもこの通りでないといけないというわけですし、業態・業種によっても変わりますので参考程度にご覧ください。
1.企業の概要
企業の基本情報
経営者の経歴等
起業の動機
2.事業内容
事業の概要・目標
事業のコンセプト
ターゲットとなる顧客像
出店地域
サービスの提供方法や仕組み
マーケティング・集客
売上計画
3.数値計画
投資・資金調達計画
損益計画
4.スケジュール
イメージが掴みづらいという場合、業種は異なりますが、以下のサイトに事業計画書の作成例がいくつか掲載されていますので、参考までにご覧ください。
⑦開業資金の用意
開業には資金が必要です。特にヘッドスパサロンの場合、サービス提供には場所と備品が必要ですので、最低でもその分の資金は用意しなくてはなりません。
開業資金の準備として、基本的に「自己資金」「借入」の2種類があります。
自己資金
自己資金とは、自分で用意する資金のことです。
開業にかかる費用はすべて自己資金で用意する必要はありません。当面の生活や運営に問題ない範囲で決めていきましょう。
自己資金の目安としては、開業に必要な資金総額の3割~5割を目安として考えるといいでしょう。
自己資金率が低すぎると返済負担率も上がってしまい、経営に影響が出る可能性があります。開業後、売上が安定するとは限りませんし、税金や固定費の支払いもあります。
事業計画は資金面も含めてしっかりと考えていきましょう。
借り入れ
借り入れとは、金融機関から資金を借りる方法です。
開業をする際に、多くの方が利用している方法で利用しやすいものとなります。
そのため、借り入れの過程の中で事業や資金繰りのアドバイスを受けられることもあり、初めての開業時に様々な相談ができることもメリットです。
借り入れには審査がある点、毎月の返済が発生するといった点には注意が必要です。
⑧物件の確定・準備
開業資金が用意できたら、開業するための物件を決めていきましょう。
開業検討エリアから店舗用の物件を探していきます。その際、「居抜き物件」「スケルトン物件」の2種類があります。
居抜き物件
居抜き物件とは、以前運営していた店舗設備や家具を残したまま利用できる物件です。
以前の物件がサロンや美容室などであれば、そのまま利用できる設備も多いといえるでしょう。
その分の設備は購入する必要がありませんので、費用を浮かすことができるかもしれません。デメリットとしては、自由度が無くなることです。以前のレイアウトや設備を引き継いでいくことになるため、それを利用してうまく店舗を設計していく必要があります。
スケルトン物件
スケルトン物件とは、内装などが一切ないまっさらな物件のことです。
その分、自分の構想通りの店舗を作っていくことができますが、居抜き物件よりもかかる費用が多くなることがあるため留意しておきましょう。
その他、物件を必要としない出張形式で開業する場合は省略することも可能です。
⑨開業届の提出
新たに事業を開始する場合、「開業届」の提出が必要です。国税庁によると、提出時期は「事業の開始等の事実があった日から1月以内」とありますが、これに遅れても罰則はありません。
提出先は、納税地を所轄する税務署長です。詳細は国税庁の以下ページをご覧ください。
ヘッドスパサロンを開業して、落ち着いてきたタイミングなどで提出してもいいでしょう。
⑩開業直前の準備
開業直前には、内装業者との最終調整や提供サービスの再確認、オープン後の集客準備、スタッフを雇用する場合は研修など、やるべきことは多岐に渡ります。
特に、提供サービスの再確認とスタッフの研修は、知人などに協力してもらい、実際のオペレーションに沿ってしっかりと確認しておくといいでしょう。
スタッフ研修は、3か月前から行うことがオススメです。
その中でも、技術テスト、カウンセリングは最も重要です。その他、お会計、次回予約、お見送りなど、商品の詳しい説明、お悩み相談など、さまざまなお客様に喜んでいただけるようにリアルなレベルを目標とすることをオススメします。
また、開業後は新しいお客様にご来店いただけるよう集客を行っていく必要があります。
ヘッドスパ開業後の集客について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▶ヘッドスパ・リラクゼーションサロンの集客のコツとは?ツール活用術も詳しく解説
【まとめ】
ヘッドスパサロン開業までの準備は、複雑にも見えますし、初めての場合は不安な部分もおおいでしょう。
1つずつしっかりと準備しながら、まずは事業計画を練っていき、役所や金融機関に相談しにいくのがいいでしょう。開業時に利用できる補助金や制度がある場合もあります。
今井式ヘッドスパが学べるアカデミーでは、技術の習得だけでなく、同じ志を持った仲間に出会える可能性もあります。
ヘッドスパサロン開業を考えている方は、是非お気軽に相談くださいね。
アカデミーは分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
またお二人目は半額となります。サロンから複数名での受講も歓迎です。